殷周伝説 第3巻

姫昌が西岐に帰り、太公望に会うまでを描く。
この出会いに至る過程が、武吉を絡めて物語として面白い。
昼行灯に見えたが、結構太公望は実際主義者なんだなと思い始める。
一方殷には太公望のライバルたる聞仲が帰還し、これまでのどの忠臣よりも殷王朝復活の希望をもたらす。……が、やはりダメだった。
画牢(地面に円を描いただけの牢)というシステムは面白いと思った。まぁ周の治安の良さを示す逸話であって、本当に一国のシステムとして存在はしなかっただろうが。
伯邑考の逸話に鑑みるにやはり封神演義を参考にしているね。