仕事ができる人 できない人: 「答え」は15分で出る!

60ページ過ぎの「小さなミスにもすぐビクビクする人」までは中々面白かったが、
その次の「感情を表に出さない人」辺りからは「仕事ができる人 できない人」というより「社長(=おれ)にとって都合の良い人 都合のよくない人」に変貌してしまった。
まあ後はお決まりでして、何かの専門家でプロフェッショナルで責任を取って、社長の意向に従うような人がわたくしにとって都合の良い人です、と。

GREEN DA・KA・RA グリーンダカラ やさしい麦茶

家で作る麦茶よりは香りが良い。でも既成品の中ではそれほど目立つわけでもない。
とにかく無個性という表現が一番似合う味。

日本語とテンの打ち方

日本語とテンの打ち方

日本語とテンの打ち方

論理的ではあるのだが分かりづらい本。
筆者なりの理屈はあるのだろうが、説明がアッチへ行ったりコッチへ行ったりでテーマ毎の配列になっておらず、主張の全体像が分かるようでよく分からない。
この本の神髄は読点の機能を概説した46ページから75ページまでで、そこから先は一般的に「名文」とされるものの批評となっており、正直読まなくても良い気がする。
しかも、韓国人とみられる人物が社長をやってる会社の出版物で「天声人語が良い」「本田勝一氏の文は素晴らしい」などと書いているのだから、左巻き(誤用)の人物と思われてしまいそうでもある(ただ、読点の批評という点については筋が通ってはいる。確かに引用されていた天声人語の文章は面白かったし、本田勝一氏の文も読点や語句の並びがよくできていた)。


その趣旨を私なりにまとめてみると。
読点の主たる機能は"語句を分ける"ことにある。
 ↓"語句を分ける"ことによって以下の効果が見込める
1.言葉のかかり受けを明確にする(すぐ後の言葉に直接かかるのではないことを示す)
2.テンを打つことによってその語句が他から切り離され、強調される(マルを使うといっそう強調される)
3.漢字やひらがなが連続するなどして読みにくい部分を分けることで、読みやすくする
4.文章における「間」や「リズム」を表現する

清涼院流水の小説作法

清涼院流水の小説作法

清涼院流水の小説作法

この人は小説家(本人曰く『大説家』らしいけど)じゃなくてビジネス本作家だなー。
ぶっちゃけ文章が下手。
この人の小説は読んだことがないんだけど、今後読むとしても(読むとすればこの人が自分で最高傑作と呼んでいる『キング・イン・ザ・ミラー』『コズミック・ゼロ』『成功学キャラ教授』になるんでしょうが)その辺に目を瞑る必要がありそう。
例えば作家になろうとしたいきさつのエピソードは、

真剣に作家になろうと決めたぼくは、当時、ぼくの文章力を驚くほど高く評価してくれていた恩師の国語教師に相談しました。その時、先生に「きみ、作家になりたいのなら、こんな進学校に来ちゃダメだよ。勉強ばかりしてちゃ、作家的な感性が殺されちゃうから」と言われ、一瞬、視界に暗い幕が下り、絶望しました。……が、すぐ次の瞬間、「でも、きみは、まったく勉強しない学生だから、まだ希望はあるかもしれない」とフォローされて、ふたたび目の前が明るくなった時のことを、はっきりとおぼえています。
(P34〜35)

「真剣に」とか「驚くほど高く」など副詞が一々大仰で嘘っぽいし、「恩師の国語教師」というのも馬から落ちて落馬するみたいで据わりが悪い。そして全体が「大人に手直しされた子供の文章」っぽい雰囲気なのである。
例えば次の文をもうすぐ40になる人が書いたものだと思えるだろうか?

ぼく自身も、マイケル・ジャクソンさんの人生を描いた『キング・イン・ザ・ミラー』では、必要があって悪人を描く努力をしましたし、後述する次回作でも、本来ならあまり描きたくない悪人も描く必要性にかられているので、自分なりに努力するつもりでいます。
(P110)

近年、「日本の政治をなんとかして欲しい」という意見が膨らみ続けていますが、中央政界に限らず、実は、どんな業界も一部では癒着や腐敗があるのが現代日本の実情なのです。
(P48)

もしかして、相当編集の力を借りて、ようやくこの程度の文章にしかならない人なのだろうか(後者は事実認識としては間違いじゃないが、何を今更感がもの凄い)。
「ぼくは若い頃才能があると思っていたけれど〜」のくだりや、阪神大震災のくだりなどもあまりに書き方が紋切り型で、正直中学生の読書感想文のように思えてしまった。
言語感覚の方もあまりないようで、例えば

世の中全員が面白いと感じる小説を書いても、担当編集者ただひとりが気に入らなければ没になることもあります
(P162)

などと、端的に論理が矛盾した表現がある。
まあいくらでも指摘できるけどこの辺にするとして、全体的に「下手くそが頑張って書いたような文章ですよ」ということです。
こんなに文章の下手な人が自己主張は強いので、そりゃ小説界の大御所で毛嫌いする方も出てくるよなーとは思った(もっともその大御所さんを擁護する気はないけれど)。
また、事実誤認と思われる文も多く、例えば

もし誰かが本当に「天才」に恵まれた小説家で、純粋に小説で食べていきたいのであれば、同人誌を書いて売ることが、一番の近道でしょう(同人誌作家が億単位で脱税する事件さえ実際にあります)。
(P24)

とか書いてるが、その「同人誌作家」は小説家じゃなくて漫画家やゲーム作家だろうと。
タイトルである文章作法の本としても「専業作家は苦しいぞ−」「名文を写そう」といったことしか書いておらず、あまりに役立たず。
また、この人がいう「人物」と「キャラクター」の区別は、つまり「人物」=リアル人間、「キャラクター」=アニメとか漫画の登場人物という程度の捉え方なのだけれど、その区別に意味があるとは思えなかった。
私自身は「人物」=リアル世界に生きている人間、「キャラクター」=リアル世界に生きている人間の理想型、だと考えている。理想型を体現する限りでリアル世界に生きている人間も「キャラクター」と呼びうるのではないかと。

フェレロ ロシェ

フェレロ ロシェ(FERRERO ROCHER)  T-30 チョコレート 30粒

フェレロ ロシェ(FERRERO ROCHER) T-30 チョコレート 30粒

美味しかった−!
外はサクッ。中はトローリ。
そして芯はカリッ。
チョコとナッツの芸術的なハーモニー。
1個50円てのがネックだなー。20円ならパクパク食べたい。
この菓子、大きなパッケージほど1個辺りの値段が割高なのは何でだろう。
プラスチックの味気ないパッケージだから、菓子折代とも思えないのだけれど。