ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

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まさにドラマの続編。予算もドラマ並だろうし、映画らしい演出は皆無。
しかし、プロットは映画の尺にあったものになっている。始まって即ナオの提案が裏切られて、まさにど真ん中で秋山が敗北し、追い詰められたかに思われた最後の最後で大逆転。時計を見れば展開がわかったくらいに基本に忠実なプロットだった。
ただ、顔ぶれを見た瞬間に主人公のライバルとなる『X』が誰か分かるのはいただけない。『X』のカモフラージュとなるキャラも、目立ちすぎてかえってカモフラージュの役目を果たせていない。
今回のゲームはプレイヤー間の取引を使えば全員が勝ててしまうので、取引は禁止されている。しかし、第三者を介した取引は有効、というルールの抜け穴は、誰でも思いつきそうな割にゲームのルールを根底から破壊するもので、破綻している。とはいえ、結構良くできたゲームではある。
ドラマのノリを楽しめる人なら、満足して帰れるだろう。
最後に、秋山が金のリンゴを燃やした点について考えてみる。金の融点を考えると、暖炉の炎で溶かせるとは思えない。しかし、暖炉の炎の熱を使った焼印を押すことはできたので、暖炉の炎が特殊であるか、焼印を押す部分は別の素材で出来ているのだろう。
最後に一言言わせて欲しい。キノコの出番が足りない