もしも私が自民党総裁だったら

方向性さえ間違えなければ、自民党は十分民主党を倒せると思うんだよね。
国民が政治に求めているのは以下の2つ。

  1. 景気を回復すること
  2. 綻びきった社会保障を修繕すること

両者を最も実現できそうな政党に浮動票が集まると予想される(そして現在は組織票を大きく浮動票が上回っているので、浮動票を集めた政党が勝つ)。
そこで検討してみるが、実は1については、自民党民主党は拮抗するか、やや自民党の方が有利とさえ言える。
まず、政局が安定しないと景気もへったくれもあったものではない。国民は「力=数のある党」を求めてる。よって、どんなにいいことを言っててもみんなの党民主党には敵わない。
自民党はどうか。衰えたりとはいえまだ民主党に匹敵する組織票を持っているし、何より実戦経験豊富な経済通が民主党より遙かに多い。一応2008年の経済をなんとか乗り切った実績もある。この点は国民も評価しているのではないか?
しかし、社会保障となると趣は異なる。
新報道2001などを見ていればわかるが、自民党は最も社会保障修繕には役立たずの党なのである。民主党はおろか、公明党にも国民新党にも社民党にも及ばない。
なにせ、未だに「自己責任」とか言っちゃってるんだからね。
というわけで、自民党は景気という点では最も有利な立場にあるのだから、後は社会保障をどうするかを打ち出せれば民主党相手に互角以上に戦えるのである。
こうやって大ざっぱにまとめると「財政政策はどうした」とか「構造改革はどうした」とか言われそうだが、それは大多数の国民にとっては二の次の話である。
まず一息吐かせて欲しい。国民のその思いを鳩山さんや民主党がよく理解しているからこそ、あれだけ不祥事を起こしまくっても国民はまだ民主党を最も支持しているのだろう。
財政や構造改革は中期的な目標と考えるべきで、それを参院選で打ち出しても勝てません。
残念ながら谷垣さんには、そこがおわかりにならないようだ。