「王様のレストラン」の経営学入門―人が成長する組織のつくりかた
「王様のレストラン」の経営学入門―人が成長する組織のつくりかた
- 作者: 川村尚也
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 1996/09/01
- メディア: 単行本
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- リーダーやメンターは素晴らしい人である必要はない。「やってみればできそうだ」という気持ちにさせることが重要。
- 「人が成長するチーム」は、やっていくのに①最小限の能力、②人同士の深い付き合い(仲間への信頼)、③アバウトな目標(ただし短期目標はハッキリ)と役割分担さえあれば生まれる。
この結論を示すためにドラマ「王様のレストラン」及び「ホンダ太陽(株)」を素材にしているが、上手く素材を調理できていない。
序盤の王様のレストランを素材とした設問は結論ありきで作ったとしか思えず強引さがめだつ。また、上記結論の説明は「とにかく素晴らしいんだ」という筆者の熱意が伝わるだけで説得力のあるものとは言い難い。
その他興味を惹かれた記述
・センシティビティ・トレーニング
この訓練は、通常十人から十五人の小グループ(Tグループ)に、一人〜二人のトレーナーがついて、一週間前後の合宿で行われます。
メンバーは、時間を決めて繰り返し行われる「Tグループ」に参加することを義務づけられますが、グループの中では「自由」に振る舞うことが出来ます。討議課題や話し合いのルールは示されません。すべてそれぞれのメンバーの関わりの中で決定していくことになります。つまり「グループの中で起こるすべてのこと」が学習の教材となるのです。
従って、対人関係の感受性、社会的感受性を高め、同時に、状況に適合した行動を柔軟にとれるような能力を開発するのがこのトレーニングの狙いとなります。 一般的な効果としては次のような点があげられます。(1) いままで気づかなかった自分に気がつきます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~ganko/kikaku/polytech/2-3.html
(2) 自分と集団の相互作用を体験的に理解します。
(3) 対人コミュニケーションのあり方を原理的に体得します。
(4) 真理リーダーシップを体験的に学びます。
(5) 新しい建設的な動きや創造性が発揮できます。
・「学校教育」はここ1、2世紀のシステム
・12人の優しい日本人