徹底抗戦

徹底抗戦

徹底抗戦

ホリエモンライブドア事件を彼なりに振り返った本。無罪の主張は要点だけに止め、むしろ容疑者生活をちょっとした冒険譚に見立てた内容と言えるだろう。彼に対する評価はどうあれ、純粋に読み物として面白い。
彼のブログや著作に触れたことのある方ならそう感じる方も多いと思うが、ホリエモンは世間のイメージとは異なり、ネアカで純朴な側面がある。そんな彼が、拘置所や司法にどんな印象を抱いたのかセキララに語った内容。つまらないはずがない。
現代に至っても粉歯磨きやクレンザー粉を使っている拘置所の古めかしさや、長期間の孤独を強いられる勾留の辛さ、刑務官の優しさ、拘置所内でも起きる男性の生理現象についてまでがケッコー明るい筆致で悲喜こもごも、リアルに描かれている。