思索

読書について 他二篇 (岩波文庫)

読書について 他二篇 (岩波文庫)

この本は「思索」「著作と文体」「読書について」の三編からなるが、今回は「思索」の感想を書く。
この文章については、哲学に対する法悦のようなものを感じてしまったので、かなりひいき目に書くことを許して欲しい。ヤバイ人だと思わないで下さい。
読書に代表される、他人の考えを借りて考えることと、自分の頭で考え抜くこととの違いが述べられているのだが、この違いが腑に落ちた。
今まで「考える」という所作は1つだと思っていたが、自分を見つめ直してみると、確かに、「考える」には2通りあることに気づく。両者は感覚的に全く違う体験である。
両者の違いを言葉で説明することは難しいが、私としては悟りを開くのに似た大発見ができたので、この短い文章を批判することはとてもできない。