100ページの文章術
100ページの文章術 ?わかりやすい文章の書き方のすべてがここに?
- 作者: 酒井聡樹
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2011/03/10
- メディア: 単行本
- 購入: 7人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
何が凄いって、とにかく説明が分かりづらいのである。
作者自身が分かり易く説明する技術を体得できていないとしか思えない。
例えばこの本の第2章では、2つの文章モデルについて同時並行的に説明し、しかもそれら文章モデルの原則と例外についても同時並行的に説明している。
その結果、今どっちの文章モデルについて話しているのか、そしてその原則なのか例外なのかを理解するのに超人的な努力を要する。
また、この本には具体例が沢山載っているのだが、どれも質が低く、「これが悪い例です」「これが良い例です」と言って提示された例が一々腑に落ちない。一応理屈で理解はできるのだが、具体例が理屈に実感を持つ助けになっていないのである。しかも何十ページも前の例を何度も参照しなければならないから、読んでいてイライラする。
有り体に言えば「こんな分かりづらい文章久々に読んだぜ」というレベルであって、こんなレベルでよくもまぁ「わかりやすい文章の書き方」を説明する本を書いたモノだと驚き呆れるばかりである。