殷周伝説 第1巻
殷周伝説 紂王と妲己 1 (希望コミックス カジュアルワイド)
- 作者: 横山光輝
- 出版社/メーカー: 潮出版社
- 発売日: 2008/01/25
- メディア: コミック
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殷の紂王は
帝辛は美貌を持ち、弁舌に優れ、頭の回転が速く、力は猛獣を殺すほど強かった。それゆえ臣下が馬鹿に見えて仕方なく、諫言を受けても得意の弁舌で煙に巻いてしまった。帝辛の増長はつのり、神への祭祀をおろそかにし、重税をかけて天下の宝物を自らの物にし、尤渾や費仲と言った佞臣を重用し、妲己と言う愛妾に溺れ、日夜宴会を開いて乱交にふけった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E8%BE%9B
とあるので結構自業自得ではあるのだが、それにしたってこれだけ悲惨な状況に至るのが女神の美しさに惹かれてちょっかいを出したせいってのは、オイオイ女神様狭量過ぎないか? という気もする。まあ、神ってのは基本的にそんな存在かもしれないが。
この巻は基本的にだんだんと狂っていく紂王の残虐さに終始しているが、時々「もしかしたらこのひどい状況がなんとかなるかもしれない」という希望を交えつつ、結局妲己や奸臣たちによってその希望が無残にも踏みにじられるという構図がドラマティックである。