殷周伝説 第5巻

晁田、晁雷を帰順させ、封神演義で言うところの九竜島の四聖を倒し、費仲・尤渾を倒し、魔礼兄弟を倒す。
圧巻は費仲・尤渾の倒し方だろう。
雪を呼び凍死させるのだが、おそらくは作者のオリジナルで、そこに斜面温暖帯という科学的裏付けを与えている。
そういえば高地性集落が存在する理由は謎とされているが、斜面温暖帯も一つの理由になり得るのかな?
……調べたところそう主張している学者はいたようだ。これは閑話休題
ところで封神演義と本作の関係を示した記述がwikipediaにあったのでコピペしておく。

漫画『殷周伝説太公望伝奇』
横山光輝 作。潮出版社コミックトム」にて1994年5月号–2001年に連載。単行本は全22巻。新版はコンビニコミック版で全10巻。
連載当初は『封神演義』の内容に沿っていたものの、原作では肝心な場面に神仙が出て来て話を解決してしまうので、内容が非常につまらなくなっているとして、途中で路線変更し、特徴である神仙的な要素を排除した歴史物語的な作風に改めている(道士を忍者のように扱い、神仙の技を忍法のような「タネや仕掛けがある」ものに変えている)。また、安能務の翻訳版の影響も見られる(昏君を「バカ皇帝」と括弧書きするなど)。
途中、作者が1年間休載して絵の完成度が低くなったため、単行本の出版を見合わせていたが加筆修正をしてようやく刊行された。刊行直後に横山が急逝したため、本作は横山の遺作となった。