大学生のための「学ぶ」技術

大学生のための「学ぶ」技術

大学生のための「学ぶ」技術

「ああーっ、ハズレ引いた」とガックリした本。
 ネットで購入すると立ち読みが出来ないから、こういう本を買ってしまうことがあるんだよね。
 さて、筆者自身が「もっと勉強しておけばよかった」と率直に書いていることからおわかり頂けよう。この本は筆者が大学生活の中で苦しみ考え発見した生きた情報を書いたものではない。筆者が卒業後に妄想した「ぼくがかんがえたさいこうのだいがくせいかつ」を連ねたものである。
 その素晴らしい内容はタイトルを並べれば一目瞭然であろう。

  • 人間関係を学ぶ、これも大学
  • 不本意入学のあなたも勉強を諦めてはいけない
  • 「楽」なだけで講義を選ばない
  • 講義を受けるときは、前のめりで
  • 何が何でも単位を取れ! Aを取れ!
  • 図書館を使い倒せ
  • 書店を使い倒す
  • 外で学ぼう。他大学に出かける、勉強会に参加する
  • 時間管理の達人になる
  • 著者に会いに行く
  • 旅をするのも勉強、テレビや映画を見るのも勉強

 この手の本でも「技術」の面では優れていることがあって、「なるほどこんな手があったのか!」と気付く場合がある。
 しかし残念ながらこの本の著者はITスキルが低いようで、明らかに自分でまともに使ってもいないWEBサービスを羅列してるのだから腹が立つ。てめー適当なこと書くんじゃねー。金返せ!
 とはいえ、この人は長年新卒採用を担当していたそうなので(その経歴自体で色々思うことはあるのだが)、「ああ、新卒採用担当者はこういう考えなのね」と知るには役立つかもしれない……か?


 余談だが田中秀臣氏がこの本を絶賛していて噴いた。