図解 クラウゼヴィッツ「戦争論」入門
- 作者: 是本信義
- 出版社/メーカー: 中経出版
- 発売日: 2006/10/03
- メディア: 文庫
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一応真珠湾攻撃の最大の問題点は筆者もご存じだったようだ。
さて、クラウゼヴィッツ関連の本を読むのはこれが初めてだが(孫子の方はいろいろな解説本に加えて原文も読んでいる)、有名な「戦争は別の手段をもってする継続」をはじめとして結構精神論が多い。特に将軍は「才能が大事」と言い切ってるようなものである。軍隊の強さについても精神を重視している(これは孫子の方が具体的に説明していると思う)。
クラウゼヴィッツと孫子で意見が最大に異なるのは、孫子が「食料は敵地で奪え」と言っているのに対し、クラウゼヴィッツは兵站の重要さを殊更重視してることであろう。
これはクラウゼヴィッツの想定する戦争が国家間・民族間紛争であることが多く、孫子の時代のように「俺たちに納税しろ(その代わり敵には納税しなくて良い)」という理屈が通じなくなったことが関係するのであろうか?