小説新人賞は、こうお獲り遊ばせ―下読み嬢の告白
- 作者: 奈河静香
- 出版社/メーカー: 飛鳥新社
- 発売日: 1997/12
- メディア: 単行本
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- ×地の文がない
- 推理小説は売れる
- ×濡れ場だけ
- ×同じ表現の繰り返し
- ×人間的な魅力がないのにモテる
- ×ジャンルに合わないところで勝負する
- ×個人の想いの発露に止まるもの
- (ヒットに関わる女性を巻き込める)不倫小説は売れる?
- ×夢がない
- ×それらしい語彙を使わない
- ×歴史小説で時代考証を怠る
- ×差別撲滅を目指す差別小説
- ×人の死を弄ぶ作品
- 「で始まる文章は最初の行の場合半字下げ、二行目以降は天ツキ
- 新たな表現はOKだが楽ちんのタメではダメ
- 書評は新刊に対してなされる
- 余計なものは送らない
- 新人賞に合わせ技一本はない
- 賞の傾向を知る
- 名のある賞の最終選考クラスでなければ筆歴は書かない
- 一次選考は相対評価
- 50本あるうちAは0〜1作、B,Cは20作、Dが10作といったところ
- 何を表現したいがための小説なのかはっきりする
- 自分のよく知っている世界を舞台とする
- 書き込むべきことと省略すべきこととの峻別
- 魅力的な主人公
- 実感に基づく文章
- ノンフィクションは取材力のあるなし
- ノンフィクション=純文学よりは多少売れる=1万部売れたら凄い
- 文芸業界内部の賞のみが、文芸業界において「新人作家」の資格として通用し、地方文学賞などの業界外文学賞は通用しない
- 「泣かせる」と「臭い」のあわいの見極め
だ、そうでございます。
大変ですなぁ。
正直、この人は=久美沙織としか思えなかった。「あわい」なんて用語を連発する人を久美さんしか私は知らない。
そう考えるとわざわざこの本で久美さんを出した理由も分かろうってものだ。同一人物だから。